昨年6月に起きた、米軍基地の辺野古移設に反対する女性がダンプカーの前に飛び出すという危険行為により、女性を制止しようとした警備員がダンプカーに巻き込まれて死亡した事故について、沖縄県警が女性を重過失致死容疑で書類送検するようです。
現場の事故発生状況を映した映像もあるのに、沖縄県警の判断がこんなに遅れたのはやはり沖縄県知事が玉城デニー氏だからでしょうかね。
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〇産経新聞8.31🔗警備員死亡の辺野古ダンプ事故、抗議女性を書類送検へ 沖縄県警、重い過失あると判断
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた70代女性を制止した警備員が昨年6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故で、沖縄県警が重過失致死容疑で女性を立件する方針を固めたことが31日、分かった。徐行するダンプカーの前に出るという行動に出た女性に重い過失があると判断したもようだ。県警は起訴を求める厳重処分の意見を付け、近く書類送検する方向で詰めの捜査を進めている。
〇産経新聞8.31🔗辺野古、一線越えた抗議活動に「警鐘」 移設工事警備員の死亡事故、抗議女性書類送検へ
「あえて飛び出したわけではない」。死亡した警備員、宇佐美芳和さん=当時(47)=とともにダンプカーに巻き込まれた70代女性は事故直後、周囲にこう説明していた。さらに、今年6月には「事故は危険なダンプ『2台出し』によって起こったものだ」とも訴えていた。
女性や市民団体側は、抗議者が道路を横断し終わると、警備員が1台ずつダンプカーを出す「暗黙のルール」があったのに、2台続けてダンプカーを出す「2台出し」を行ったのが事故の原因だと主張。防衛省沖縄防衛局によると、そのようなルールは存在しないが、地元メディアも「2台出し」を問題視する報道を繰り返していた。
県警はこうした暗黙のルールではなく、抗議活動自体が事故を招いた重要な一因だとして、重過失致死容疑で、この女性の立件に踏み切る。立件を機に、女性や市民団体側が自らの「非」を認め、危険な抗議活動に一定の「楔(くさび)」が打たれることが期待される。
〇産経新聞8.31🔗辺野古ダンプ事故、防カメ映像は「不都合な真実」か 直視しない玉城デニー知事
≪歩道後方から足早に近づいてきた女性が警備員と抗議者の間をすり抜け、徐行しながら国道に向かうダンプカーの前に出ていた≫
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故。防犯カメラ映像という「証拠」に基づき、産経新聞が昨年10月10日、こう報じると、記事を紹介するX(旧ツイッター)の閲覧数は1000万を超え、SNSでも大きな反響を呼んだ。
この映像は、報道翌日に開かれた県議会土木環境委員会でも閲覧された。事故現場の道路管理者は沖縄県で、安全対策を審議するためだったが、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」系の議員は「映像の出所や内容も曖昧だ」などと反発し、閲覧を拒否した。
玉城知事自身もかたくなに見ようとせず、安全対策に生かそうとする姿勢はない。
こちらは以前ご紹介した「クライテリオン」という雑誌に掲載されている藤原昌樹氏の7月11日の記事です。事故が起きてから1年間の沖縄の様子が描かれています。
〇クライテリオン🔗【藤原昌樹】自らの罪責に向き合おうとしない平和主義者たち ー安和桟橋におけるダンプカー死傷事故から一年-
昨年10月4日の県議会一般質問において、島袋大議員(沖縄自民党・無所属の会)が安和桟橋での事故で亡くなられた警備員のご遺族からのメッセージを読み上げました。
「報道やSNSでは、妨害者に非はなく、非があるのは、強引な警備なのではないかとの誹謗中傷がほとんどであり、妨害活動が問題ないことにされ、家族の死がなかったことのように扱われることに対して精神的に辛く、心を痛めていたところ、最近では妨害者を褒め称える声さえあり、さらに憤りを強く感じ、辛く許せない思いである。そして、車椅子でも抗議活動を再開するなどともあり、不死鳥フェニックスなどと褒め称えているようであります。今までで一番憤りを感じる記事でした。本当に本当に許せないですし、とても辛いです」
皆さんにお伝えしたい内容はたくさんありますが、私が一番皆さんにお伝えしたいのはこのご遺族のメッセージです。事故現場映像という第一級の証拠があるにもかかわらず、事故を引き起こした女性が英雄視されるという悲しい喜劇。抗議団体に対する憤りとともに、あまりに不誠実な玉城デニー知事とオール沖縄県議団と事実を報道しないマスコミ。藤原氏のこの記事はぜひ読んでいただきたいです。