8月15日の産経新聞の記事から、ふと思い出した歴史的文書に「日本は当時アジアにあった列強の植民地の民族的開放を目的としていた。」ことが明らかなことを確認しました。
まず、産経新聞の記事です。
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〇🔗<主張特別編>論説委員長 榊原智 日本断罪から決別したい 靖国神社参拝で慰霊と顕彰を
終戦の日が近づくと戦争報道や論説が溢(あふ)れかえるが終戦直後のそれと比べ迫力には大きな差がある。戦後80年の今、語り継ぐには相当な努力を要するということだ。その上、改めるべき深刻な問題もある。
多くの報道が日本の戦いを侵略と断罪し、異なる見方につながる史実を殆(ほとん)ど伝えてこなかったことだ。(中略)
近現代の日本が世界に与えた影響の最たるものは人種平等への寄与だった。
有色人種の国が白色人種の国に初めて近代戦争で勝った日露戦争は、アジアやアフリカの人々を励まし、独立、近代化運動を刺激した。第一次世界大戦後のパリ講和会議で日本は、国際連盟規約起草で人種差別撤廃条項を提案した。この世界初の人種平等提案は欧米諸国から出た反対で成立しなかったが、有色人種の国による異議申し立ては世界史的出来事だった。
日本がアジア解放や人種平等を掲げて戦ったのにはこのような経緯(いきさつ)がある。
この記事は、公開されていますので、どなたでもお読みいただけます。ぜひご一読ください。
〇🔗<正論>世界秩序回復の大使命を前に 東京大学名誉教授・小堀桂一郎
この戦闘停止から真の終戦までの6年8箇月に亙(わた)る、米軍による我が国土の軍事占領期間は彼等の立場からすれば残敵掃討戦とでも名づくべき戦争の継続であり、その間に我が国が蒙(こうむ)つた政治的心理的傷は2発の原子爆弾投下と全国60余の都市に対するホロコースト(無差別大量虐殺)的空襲に劣らず深く国民の精神層に達し、深刻な後遺症を残す破壊であつた。
この執拗(しつよう)な破壊活動は、過ぎた大戦争から国際社会が受けた惨害の道徳的責任は専ら我が日本にありとする所謂(いわゆる)東京裁判史観の歴史認識に発してゐた。そんな認識はもちろん我が朝野の承服し得るものではなかつたから、平和条約の発効による言論の自由回復とともに戦争責罪論の訂正要求は早速に開始され、爾後(じご)は旧敵国同士の論争の形となり70余年が経過した。
こちらは、無料会員記事ですが、とても内容の濃い文章で、私には本当に一部の切り抜きしかできません。(文字の制限もあるので・・・。)ぜひ産経新聞の無料会員になって読んでいただきたい記事です。
最後に、日本帝国皇帝陛下の「終戦の詔書」です。これこそが、「日本は当時アジアにあった列強の植民地の民族的開放を目的としていた。」ことを明らかにする第一級の文書だとおもいます。
〇文部科学省🔗終戦ノ詔書
朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ其ノ共同宜言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ
抑々帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々措カサル所嚢ニ米英二國ニ宣戦セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已二四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ勵精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ盡セルニ拘ラス戦局必スシモ好轉セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ繼續セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ是レ朕カ帯國政府ヲシテ共同宣言ニ應セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝國ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協カセル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝國臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及遺族ニ想ヲ致セハ五内爲ニ裂ク且戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦樋ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總カヲ将來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ
この文章を朝日新聞系のGLOBEというメルマガで、現代語訳を掲載されていたのでご紹介します
〇GLOBE🔗終戦の日(8月15日)に読みたい 玉音放送(終戦の詔書)の原文と現代語訳
赤字の部分を掲載します。
先にアメリカ・イギリスの2国に宣戦したのも、まさに日本の自立と東アジア諸国の安定とを心から願ってのことであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとより私の本意ではない。
私は日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。
朝日新聞系なので、微妙に文句を言いたい個所はあるのですがそれでも、一度は皆さんも読んでいただいて、昭和天皇陛下のお気持ちを感じていただくのは大切なことだと思います。