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読売新聞の提言「女性天皇も検討すべき」。対する自民党「男系継承を堅持する。我々は揺るがない。」

 読売新聞さん、今更何を考えての「皇位継承に関する提言」なのでしょうか。意味が解りません。

 

 かなり騒ぎになったようですが、21日、自民党「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」で、伝統的な男系継承を堅持する方針を再確認したとのことです。

 

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〇🔗自民懇談会「男系の皇位継承」の方針堅持を再確認 読売提言で「結束強まった」との見方も

 ”皇室の課題を巡る与野党協議が大詰めを迎える中、自民党は21日、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」(会長・麻生太郎最高顧問)の会合を開き、伝統的な男系継承を堅持する方針を再確認した。読売新聞は15日付朝刊で前例のない「女系天皇」の可能性も排除しない提言を打ち出したが、自民ベテラン議員は会合後「われわれは揺るがない」と述べた。”

 ”与野党協議の土台となった政府有識者会議の報告書は、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案や、養子縁組による旧皇族の男系男子の皇室復帰案などを示した。女性皇族の配偶者や子は「一般国民」とし、過去に一人も存在しなかった「女系天皇」の誕生に歯止めをかけた。

 自民や公明党、日本維新の会、国民民主党などは男系継承を尊重する内容の報告書を高く評価する見解をまとめた。”

 

〇🔗日本解体につながる提言を危惧する

  葛城奈海氏の記事です。

 ”「皇統の存続を最優先に考えれば、女性皇族が当主となる『女性宮家』の創設を可能にし、夫や子にも皇族の身分を付与することで、皇族数の安定を図ることが妥当」と同紙(読売新聞)はいう。「皇統」とは父方のみをたどれば初代神武天皇につながる(男系)一系の血統のことだ。126代となる今上(きんじょう)天皇まで例外なく受け継がれてきたこの「決まりごと」こそ、天皇の正統性の根拠に他ならない。

 「宮家」とは元来、直系という主柱から男子が絶えた際に皇位を継ぐために設けられた支柱、「血の伴走者」だ。女性皇族が当主の「宮家」はそもそもあり得ないし、その子が天皇になることは、もっとあり得ない。男系でなく、正統性がないからだ。

 つまり、同紙の提言は、「皇統の存続案」たりえない。仮に、そのような天皇が実現したら、2685年にわたって紡がれてきた「神武王朝」が終焉(しゅうえん)し、別の王朝が始まることを意味する。”

 

読売新聞の該当記事も紹介しておきます

〇読売新聞🔗象徴天皇制 皇統の存続最優先に考えたい

  ”男系男子にこだわり続ければ、象徴天皇制の存続は危うくなる。女性天皇や、女系天皇の可能性を排除すべきではないだろう。歴史上、女性天皇は8人存在した。また、憲法は皇位について「世襲」と定めているだけで、政府も女性・女系天皇を「憲法上は可能」と解釈している。”

 ”自民党はまた、皇位継承者を確保する手段として、戦後に皇籍を離脱した旧11宮家の男系男子を、今の皇族の養子として皇室に迎える案を提示している。だが、旧宮家の人たちは、戦後長く一般人として暮らしてきた。そうした人に唐突に皇位継承資格を与えて、国民の理解が得られるのだろうか。”